知的財産裁判所と地方裁判所は共に民事訴訟第一審の管轄権を有します。但し民事訴訟の第二審管轄権を有するのは知的財産裁判所のみです。

刑事訴訟に至っては地方裁判所が第一審を管轄し、知的財産裁判所が第二審を管轄すると定められます。

なお民事訴訟及び刑事訴訟の第三審は共に最高裁判所が管轄します。

行政訴訟の第一審は知的財産裁判所が審理し、第二審は最高行政裁判所が審理します。

1. 知的財産権そのもの若しくは申請権の帰属、並びにその報酬に関する争議事件。
2. 知的財産権使用許諾契約事件。
3. 知的財産権の譲与、質権設定、信託、登録許可、申請権の譲与及びその他の契約争議事件。
4. 知的財産権への侵害に関連のある財産権争議事件。
5. 知的財産権への侵害に関連のある人格権争議事件。
6. 知的財産権の使用により生じる補償金若しくは権利金争議事件。
7. 公平交易法（日本「不正競争防止法」に相当）に関連する知的財産権の権益保護事件。
8. 知的財産権の証拠保全及び保全事件。