ミッキーマウス生誕90周年
著作権保護期間がまもなく満了
商標登録で権利を保護か
【出典:中国新聞網】
香港『大公報』の報道によると、米国ディズニーアニメのキャラクターであるミッキーマウスが2018年11月18日に生誕90周年を迎えた。1998年に可決された米国の著作権法によると、ミッキーマウスの著作権保護期間は2023年に満了となる。満了後にミッキーマウスのキャラクター使用権が開放されれば、ディズニーにとっては大きな損失となる。そのため、ディズニーはミッキーマウスを商標登録して、専用権を継続に保護するのではないかとの噂がある。
ミッキーが初めて登場したのは、1928年11月18日の『蒸気船ウィリー』で、公開後あっという間に米国で人気を集め、その人気は世界に広まった。ミッキーマウス生誕90周年を記念して、米国ディズニーは、ニューヨークでミッキーマウス誕生の歴史を振り返る「Mickey: The true Original Exhibition」を開催した。展示会には、アーティストによるミッキーマウスを題材にした芸術作品も展示されている。この展示会は2019年2月10日まで行われる。
ディズニーはミッキーマウスを創作して以降、ミッキーマウスを様々な商品に使用した。それによって、ミッキーマウスの人気はさらに高まり、ミッキーマウスは本物の「金のなる木」となった。ミッキーマウス、ミニーマウス、グーフィーの定番キャラクターは、ディズニーで最も人気のあるキャラクターであり、ディズニー商品やテーマパークの収入を除いて毎年少なくとも32億米ドルの収入をディズニーにもたらしている。
ミッキーマウスの著作権保護は、実はこれまで2度延長されている。一度目は1970年代で、当時の著作権存続期間は56年であったため、ミッキーマウスは1984年に著作権が満了するはずであったが、ディズニーの強力な働きかけにより、米国議会で著作権の保護期間の延長が可決され、自然人の著作権は「著作者の生存期間+死後50年」、法人の著作権は「著作物の公表後75年」に変更された。
上記の規定によれば、ミッキーの著作権保護は本来2003年に満了するはずだったが、ディズニーは再度、米国議会に著作権保護期間を延長するよう働きかけを行った。その結果、1998年に「1923年以前に創作された著作物は、現時点で著作権保護期間が既に過ぎているが、1923年以降に創作された著作物の著作権保護期間は、自然人の場合は、著作者の生存期間及び死後70年、法人の場合は、著作物の公表後95年」に変更された。この期間を過ぎると、これらの著作物はパブリックドメインとなり、著作権法の保護を受けることができなくなる。
1928年から起算して95年後の2023年にはミッキーマウスの保護期間が満了となるため、5年後には、ディズニーに著作権使用料を支払うことなく、誰もがミッキーマウスのキャラクターを使用して商品を生産したり、創作をしたりすることが可能となる。今回も、ディズニーは専用権を保有し続けるために、再度米国議会に法律を改正するよう働きかけるのだろうか。その場合、社会からの反発に遭い、容易ではないとみられる。そのため、一部の学者は、他人に使用されないようディズニーはミッキーマウスを商標登録するのではないかとみている。
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