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韓国のPCT出願件数が30年で1300倍増加

 

2014年の韓国のPCT出願件数は13,138件で、前年比5.6%増となった。韓国はPCT出願件数上位5か国のうちの一つである。統計(2013)によると、1位はアメリカ、2位日本、3位中国、4位ドイツ、5位韓国となっている。

 

出願人別で見ると、サムスン電子(Samsung Electronics)が2014年のPCT出願件数1,639件で1位となった。2位はLG電子で1,396件、3位はLG化学で826件となっており、この3大企業がその年度の総出願件数の29.4%を占めている。

 

韓国特許庁(KIPO)の情報顧客支援局は「PCT出願件数は、韓国の科学技術の国際競争力を推し量る重要な指標である。より多くの韓国企業のPCT利用を促進するため、KIPOは今後も関連手続きの改善に努める。」と強調した。

 

2014年、韓国では特許審査順番待ち期間を11か月に短縮し、商標の審査順番待ち期間は6.4ヶ月であった。2015年は、特許の審査順番待ち期間を10か月に、商標及び意匠は5ヶ月に短縮することを目標としている。

 

2014年、韓国の特許出願件数は約21万件で、登録件数は約13万件であった。特許の審査順番待ち期間は、約11か月で、既に世界トップ5のレベルに達している。商標登録出願件数は約15万件(世界第7位)で、意匠の出願件数は約5千件、商標及び意匠の審査順番待ち期間は、それぞれ平均6.4ヶ月と6.5ヶ月であった。2014年のIP訴訟件数は11,981件で、審理期間は平均7.9ヶ月であった。特許、商標のPCT出願を含む各種国際出願件数は57,686件で、前年比2.4%増となった。

 

過去5年のKIPOを通じて出願された各種国際出願件数は増加し続け、PCT36.3%増となり、商標の国際出願は74.3%増となった。審査の品質を改善するため、KIPO審査官が使用する検索システムを、韓国の特許代理人にも先行技術検索がしやすくなるように利用を開放した。20151月から韓国の特許代理人は、まずKIPOの提供する検索システムで検索を行わなければならず、これにより審査官は、同じシステムを利用して再確認するだけでよくなった。

 

 審査プロセスにおいて、審査官の審査時間を短縮するため、KIPOは検索を外注している。然しながら、機能及び検索においてデータ設定が異なると、得られる検索結果が異なってくるため、代理人及び審査官は、同じ検索環境下で統一の検索条件を使用する必要がある。このため、KIPOは検索エンジンを全力で改善し拡充している。

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