2010年は第10回目の世界知識産権日の年で、中国の工商行政管理総局は、2010年4月22日に団体を率いて、スイス、ジュネーブの世界知識産権組織(WIPO)総部を訪問した。そこで、総幹事との会談を行い、《中華人民共和国国家工商行政管理総局および世界知識産権組織の、更なる共助関係に関する了承覚書き》に、双方が署名した。
WIPOとは、連合国の16ある知識産権専門機構の一つで、各種知識産権の保護に関する24項目の国際条約を管理し、その効力として、国家間の共助およびその他国際組織の協力により、全世界における知識産権の保護を促進する役割を果している。 該組織は目下184のメンバー国家を有し、総幹事は中国、アメリカ、ドイツ、ナイジェリアの各四国の副総幹事と、日本、スリランカ、バルバドスの各三国の助理総幹事で構成されている。
中国は、1980年にWIPOに加入し、1989年には《商標国際登録マドリッド協定》に、1995年には《商標国際登録マドリッド協定に関する議定書》に加入した。今までに、中国商標局は既に中国への国際登録を指定した出願を累計14.2万件受け取り、連続5年、マドリッド商標国際登録連盟メンバーの中で、マドリッド国際登録数において第一位である。中国本土の企業または個人で、商標局を通して提出した商標国際登録出願数は、累計9,721件で、年間出願数は連続5年で第八位、開発国家のなかでは、第一位に位置付けている。
WIPO総幹事は、会談中、以下のように意見を述べた:中国の迅速な経済的発展は、商標国際出願数および登録数で不断の成長を示しており、WIPOの統計によると、2010年1月から3月の中国によるマドリッド商標国際登録体系を介して国際登録を保護する商標の出願数が85%も増加している。これ以外にも、WIPOの総幹事も、中国商標法の改正に対して貴重な意見を提供している。