中国知識産権局は、最新の統計資料を示し、2009年に受理した専利出願総数が、97.6686万件であり、その総数の前年比成長率が17.9%であると発表した。そのうち、国内の出願受理数は87.7611万件で,総数量の89.9%を占め、同成長率は22.4%であった。これに対して国外から受理した出願は、9.9075万件で、全体の10.1%を占め、同成長率はー10.9%であった。中国の専門家は、2009年に金融危機が世界中に影響し、世界経済の情勢が複雑で深刻になる中、中国では各層の政府において国家知識産権戦略を実施し、ようやく知識産権の出願案件数が逆に新たな高いレベルに成長していると考える。
2009年の受理した中国国内の出願案件のうち、発明は、22.9096万件で、前年比17.7%増加した。実用新案は、30.8861万件で,前年比37.9%増加、意匠は、33.9654万件,前年比13.7%の増加であった。三種の専利出願別では、それぞれ全体に占める割合は、発明26.1%、実用新案35.2%、意匠38.7%であった。また、受理した国内案件中、職務出願は48.3051万件で55%を占め、前年比は32.6%の増加、非職務出願は39.4560万件で45%を占め、前年比11.9%であった。国内の職務出願中,企業の出願が39.4299万件で、81.6%を占め、前年比33.4%増加であった
専利査定された総案件数をみると、2009年に中国で査定された全案件は、58.1992万件、前年比41.2%増加で、そのうち、国内案件は、50.1786万件で総数の86.2%、前年比42.4%増加であった。そのうち、国外案件は8.0206万件で,全体の13.8%を占め、前年比34.6%増加である。査定された国内案件のうち、発明が6.5391万件,全体の13%を占め、前年比40.4%の増加である。査定された、国外専利案件のうち、発明は6.3098万件で、全体の78.7%を占め、前年比33.9%であった。
2009年末までの中国での累計総専利出願数は、582.2661万件である。そのうち、国内の出願数は、489.8473万件で84.1%を占め、国外の出願数は92.4188万件で15.9%を占める。発明、実用新案、意匠の出願総数は、それぞれ、193.5832万件、200.545万件、188.1284万件であり、全体に占める比率は、それぞれ33.3%、34.4%、32.3%である。中国での累計総専利査定数は、308.3260万件で、そのうち、国内案件は264.4571万件で、85.8%を占め、国外からの案件は、43.8689万件で、14.2%を占めた。発明、実用新案、意匠のそれぞれの査定総数は、それぞれ58.6646万件、136.8741万件、112.7873万件であり、全体に占める各割合は、それぞれ19%、44.4%、36.6%であった。
一、専利出願数は、増加を保持していて、安定して上昇している。2009年中、専利出願数の成長幅は、17.9%に達し、良好な成長態勢を維持している。特に、国外からの出願数が、前年比10.9%下降する情況で、中国国内の出願数は、逆に上昇中であり、前年比22.4%プラスに達した。
二、国内の専利出願および専利査定の結構が明らかに優良化している。2009年度の中国国内企業による出願数は、総数の44.9%を占め、前年より3.7%増加し、中国国内の企業が革新主体の地位を絶え間なく強化していることが明らかである。また、中国国内の発明案件の査定数が、初めて国外発明案件の査定数を超え、国内の発明専利の査定率は、前年より1.2%増加して50.9%に達し、初めて国外案件の査定率を超えた。
三、専利査定数が大幅に増えたのは、審査能力が向上したことを表す。2009年中国の査定数は58万件を超え、前年より41.2%増加した。そのうち国内の発明専利査定数は、前年比で40.4%も増加した。中国の累計専利査定総数量は、300万件を突破し、専利査定数が、たったの二年一ヶ月で、200万から300万件に激増したことは、中国の専利審査の速度が絶え間なく加速し、審査能力が益々強化された情勢を表している。