中国の知識産権局が行った統計で、2009年上半期における専利出願数および専利授権数が依然として増加を続けており、知識産権局の受理した専利出願件数は、42.6万件で増加率は23.1%であり、専利授権は25.2万件で増加率31.3%である。注目に値するのは、中国国内の専利出願案件が全体の内に占める比例率が初めて7割を超過し、国内の発明専利の授権数は、初めて国外のそれを上回った。
2009年上半期の中国専利出願および授権数を分析したところ、以下のような特徴を持つ。
一、発明専利出願および授権は、急成長している。発明専利の国内出願数は、初めて全体の7割を越え、発明専利出願の成長速度は、国外からの出願数の成長速度を30%近くも上回った。国内出願人の発明専利取得数は33,443件で、全体数の50.8%を占め、国内の発明専利授権数は、初めて国外の発明のそれを超えた。
二、中国大陸国内の専利出願数は、安定して成長している。2009年上半期の第一季における中国国内の三種(特許、実用新案、意匠)それぞれの出願量は、緩やかに成長し、その後急速に成長を遂げ、上昇率は、28.9%に達した。
三、外国企業が中国に出願する専利の数量は、初めてマイナス成長に転化した。これは、金融危機の影響を受け、国際企業が専利出願数を控え、専利出願数を調整したためである。上半期、外国企業が中国大陸に出願した案件量は、7.3%に下降し、そのうち韓国の下降は、29.6%、米国は8,4%、日本は、4.7%の下降であった。但し、ハイブリッド自動車、医療機器等の分野では、国外出願数は下降せず上昇した。
専利出願の詳細の統計資料については、以下の表の通りである。
2009年上半期中国、国内/国外専利出願統計
|
|
国内出願
|
国外出願
|
合計
|
出願案件数(件)
|
37.5万
|
5.1万
|
42.6万
|
全体に占める比率
|
88%
|
12%
|
100%
|
2008年同期との比較
|
+28.9%
|
-7.3%
|
---
|