中国では、第十一回全国人大常務委員会(以下、常委会と略す)第4次会儀が8月25日から8月29日まで、北京で行われた。会議中、《中華人民共和国専利法修正案(草案)》について初の審議を行い、全国人大常委会は、専利法修正草案および草案の解説を公布し、人民からの意見を公開募集する。意見の募集は、2008年10月10日までとする。
第十一次全国人大委会の委員長会議では、全国人大常委会で審議する法律案は、原則上全て、予め公開し広く意見を募集して決定する方針であり、専利法の修正案および草案解説も、既に中国の人大ネット上に公布し、各界から、直接、人大ネット(www.npc.gov.cn)に意見を提出でき、また、全国人大常委会法制度工作委員会に、直接意見を送る事もできる。
中国専利法は、1985年4月1日施行されてから、1992年と2000年にそれぞれ修正を行い、2005年に第三次修正に着手している。今回は、2009年上半期に専利法修正案を通過させる予定である。
今回、専利法の修正は、専利権授与の基準を高め。専利技術の応用を促進する規定を増加し、専利権の保護を強化すると共に、専利権利人による権利乱用を防ぐことで、専利権利人の利益および社会の公益のバランスを保ち、中国の国際公約参与にかかる権利を十分に行使する。