中国
新しい地理的表示の公式専用マークを発表
【出典:国家知識産権局ウェブサイト】
中国の国家知識産権局は2019年10月16日に新しい地理的表示の公式専用マークを発表した。商標法、専利法等の関連規定に従って国家知識産権局は当該地理的表示の専用マークを登録し、公式マークの保護範囲に組み入れた。また、従来の地理的表示製品の専用マークは廃止されるが、2020年12月31日までは旧マークが使用できる移行期間が設けられた。
今回発表された地理的表示の統一専用マークのデザインコンセプトは、権威的、代表的、適合性及び識別可能の原則に則ったものである。地理的表示の専用マークは公式マークであり、荘厳で権威のあるデザイン特徴を示している。そのデザインは、自然地理及び人文歴史のシンボルとして最も代表的な万里の長城と山々のシルエットを前景に配し、稲穂を豊作のシンボルとして使用し、中国の地理的表示マークの卓越した品質及び信頼性を表現している。また、透かし彫りデザインを採用したことで、様々な商品の包装形態(パッケージ)に対する融合性と適応性が向上し、企業がいろんな種類の商品や包装形態(パッケージ)に使用しやすいものとなっている。この専用マークは、経線と緯線で構成された地球をベースに、中国語の「中華人民共和国地理標誌」、英語の「GEOGRAPHICAL INDICATION OF P.R.CHINA」、及び国際的に通用する「Geographical Indication」の略称GIが配されていて、異なる言語や文化背景を持つ多くの消費者層が直観的に読みやすいものとなっており、地理的表示が世界で使用される知的財産権の一種であることや、中国製品の「グローバル化」という素晴らしいビジョンを促進することを表わしている。
今回の地理的表示の公式専用マークの発表は、地理的表示マークに関する統一的な認定作業の第1歩であり、地理的表示の公式専用マークの使用管理弁法については、国家知識産権局が別途制定し公布する。次のステップで、国家知識産権局は、地理的表示マークの受理方法、審査標準、公告の公表、専用マーク及び保護監督管理の統一化を実現し、地理的表示制度の統一化に向けた関連作業を順次進めて、構造改革の関連要求を入念に実行していく予定である。 |