2018年中国の
コンピュータソフトウェア著作権登録件数が
100万件を突破
【出典:知識産権報】
2019年3月28日、中国著作権保護センター(CPCC:Copyright Protection Center of China)は、第11回(2019)CPCC中国著作権サービス年次総会の開会式で、『2018年度中国ソフトウェア著作権登録状況分析報告』を発表した。報告によると、2018年の中国における著作権登録件数は1,104,839件で、前年比48%増加し、初めて100万件を超えた。
イノベーション型国家と世界科学技術強国の建設戦略の実行に伴う国家政策のサポートと市場の需要の牽引によって、中国でのソフトウェアイノベーションの数は著しく増加した。中国のソフトウェア登録件数が飛躍的に成長した2017年に続き、2018年も中国のソフトウェア登録件数は大幅に増加し、登録件数が100万件の大台を突破した。ソフトウェア登録の歴史的推移を見ると、100万件の登録件数は1992年にソフトウェア著作権の登録制度が開始された時の1万倍以上である。特に、2011年から、中国のソフトウェア登録件数は累計で320万件近くにまで達し、過去30年の登録総件数の91%を占め、飛躍的な成長傾向を示している。
報告によると、2018年に中国で登録されたAPP(アプリケーションソフトウェア)、ゲームソフトウェア、金融ソフトウェア、教育ソフトウェア、医療ソフトウェア、物のインターネット(Internet of Things, IoT)ソフトウェア、地理情報ソフトウェア、クラウドコンピューティングソフトウェア、情報セキュリティソフトウェアなどの注目分野のソフトウェアの登録件数は、何れも前年度より増えた。なかでも、APPの登録件数は前年比76%増で、中国のソフトウェア登録総件数の約25%を占め、前年比で約4ポイント上昇し、中国で最も急成長している注目分野のソフトウェアの一つである。地域の分布状況を見ると、2018年の中国東北地域のソフト登録は90%以上増加し、全国の平均増加率を大きく上回り、急成長傾向にあることを示している。また、広東省のソフトウェア登録件数は27万件で、中国の登録総件数の24%を占め、3年連続中国のソフトウェア登録件数で1位を獲得した。
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