中国国家市場監管総局
による権利侵害・模倣の厳格な取締り、
食品や薬品が監視管理の焦点に
【出典:北京晩報】
2018年8月7日、中国国家市場監管総局は『2018年上半期市場環境情勢分析』を発表した。市場参入環境、競争の監視管理と法執行の強化、市場の監視管理と法執行の強化などについて総括し、後半期の業務を策定する。市場監管総局は、「今後、深刻な違法の信用喪失行為を実施した主体に対する罰則を強化し、権利侵害・模倣などの行為を厳しく取締る」と述べた。
会社の立ち上げ時間の大幅な短縮や市場の参入環境の持続的な改善に伴い、新企業、新商品、新薬品、新発明が急速に市場に参入し、新設された市場主体が急速に成長した。2018年の上半期に新設された市場主体は998.3万で、そのうち新設された企業は327.4万社であった。一日平均1.81万社が新設されたことになる。2018年の上半期には市場主体の総数が1億を超え、象徴的な数値に達した。2018年は現時点で計1.5万件の食品生産許可証が発行された。
2018年6月末現在で、深刻な違法行為のある信用喪失企業は4.1万社であり、就労が制限された深刻な信用喪失者は累計約28万人である。このほか、食品・薬品の監視管理も強化し、主要食品、主要指標及び主要拠点に対して、サンプリング検査による監視を強化した。サンプリング検査による監督を9.6万回実施したうち、不合格率は2.9%であった。食品・保健食品に係る詐欺と虚偽の宣伝に対して実施した特別取締りでは、計2.6万件の違法案件を取締った。
2018年の上半期、中国国家市場監管部門は消費者の権益を侵害する事件を1.8万件取締った。事件に係る金額は8億人民元であり、罰金及び没収した金額は1.4億人民元であった。インターネット取引きに係る違法案件は9,973件で、50.5%増となった。取締った違法広告は1.5万件で、36.9%増となった。2018年上半期には、消費者からの苦情を124万件受理し、そのうちすでに処理した事件は117万件で、終結率は94.4%である。消費者の経済損失の回収は12.4億人民元で22.7%増となった。
|