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中国最高人民法院
が知的財産権の司法保護における8大目標
及び15の重点措置を発表

【出典:新華社】

 中国最高人民法院は、2017425日に『中国知的財産権司法保護綱要(2016-2020)』を公布した。綱要では知的財産権の司法保護の発展において達成すべき8つの目標及び15の重点措置が示された。その8つの目標及び15の重点措置は下記のとおりである。

Ø   8大目標

 1. 協調的で開放的な知的財産権の司法保護政策体系の構築

 2. 明確で統一性のある知的財産権の裁判基準規則体系の構築

 3. バランスがよい知的財産権法院体系の構築

 4. 配置が合理的な知的財産権事件の管轄制度体系の構築

 5. 知的財産権事件の特徴に合った証拠規則体系の構築

 6. 科学的で合理的な知的財産権の損害賠償制度体系の構築

 7. 質の高い知的財産権の裁判官チームの構築

 8. 知的財産権の長期的な国際司法交流協力メカニズムの構築 

Ø   15の重点措置

1. 各種知的財産権事件を公正且つ効率的に審理する

2. 法律の適切な実施を保障するための効果的なメカニズムを構築する

3. 知的財産権の民事、行政及び刑事裁判の合併審理「三合一」を全面的に推進する

4. 知的財産権事件の管轄制度を常に改善する

5. 知的財産権訴訟の証拠規則を適時制定する

6. 技術的事実の究明メカニズムを常に改善する

7. 知的財産権価値の十分な実現を目的とした権利侵害の賠償制度を構築する

8. 知的財産権訴訟特別手続法の問題研究を展開する

9. 知的財産権審判専門機関の健全化を推進する

10. 知的財産権事件の上訴メカニズムの構築を検討する

11. 知的財産権の案例指導制度を積極的に推進する

12. 知的財産権の多元的な紛争解決メカニズムの構築を推進する

13. 知的財産権の司法公開を全面的に推進する

14. 国際交流と協力を引き続き強化する

15. 質の高い知的財産権の審査チームを構築する

 中国最高人民法院は初めて専門審判分野に対して保護綱要を制定し、発表した。5年間の努力を通して、知的財産権の司法保護体系が更に改善され、司法の保護力がより高まるとともに、国際知的財産権の司法保護に多くの「中国の経験」と「中国の知恵」が提供されることが望まれる。 

 2016年、中国人民法院が受理した、第一審、第二審、再審請求など各種知的財産権事件は計177,705件で、結審した事件は171,708件であった。2015年に比べると、それぞれ19.07%と20.86%上昇した。2017年人民法院は引き続き法律執行、事件の調査処理を第一の任務として、各種知的財産権事件を公正且つ効率的に審理し、知的財産権の司法体制改革を継続的に推進し、裁判資源の配分を最適化し、裁判指導と調査研究を引き続き強化して、知的財産権の司法の統一性を守る。

 

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