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WIPO指標 中国が世界の知的財産権の発展を牽引

【出典:WIPOウェブサイト】

 WIPOは「世界知的所有権指標2015年度版」を発表した。2014年は、世界で約270万件の特許出願があり、2013年に比べ4.5%増加した。2009年を除いて、2003年以降、特許出願件数は毎年増加している。そのうち、中国の出願件数は約93万件と、第2位のアメリカ(57万件余り)と第3位の日本(32万件余り)の合計件数を上回って世界で第1位となっており、2014年の特許出願件数の成長の推進力となっている。大型中所得国では中国のほかに、ブラジルとインドがトップ10に入っている。

世界全体の統計

2013

2014

成長率(%)

特許出願件数

2,564,800

2,680,900

4.5

商標登録出願件数

7,028,400

7,449,400

6.0

意匠登録出願件数

1,238,200

1,138,400

-8.1

 

 中国の知識産権局が特許出願を最も多く受理しただけでなく、中国人及び中国企業が世界で最も多く特許出願し、合計で84万件近く出願した。アメリカと日本は、それぞれ50万件と46万件であった。

 

2014年の特許ランキング

1.中国

2.アメリカ

3.日本

4.韓国

5.EPO

出願件数

928,177

578,802

325,989

210,292

152,662

成長率

12.5%

1.3%

-0.7%

2.8%

3.2%

 

 2014年の世界の有効特許件数は約1020万件で、そのうちアメリカが24.7%、日本が18.8%、中国が11.7%を占めた。2014年の世界の特許査定件数は約118万件であった。過去5年の急速な成長と比べると2014年の特許査定数の伸びは鈍化し、成長率は0.3%となった。その要因は、日本特許庁の特許査定数の減少にあり、2014年の特許査定件数は2013年に比べ50,000件減少した。

 

 商標については、2014年の商標登録出願数は前年よりも6%増加し、中国が世界第1位で、出願件数が200万件余り、2013年に比べ18.2%増加した。2位と3位はアメリカと欧州共同体商標意匠庁(OHIM)で、出願件数はそれぞれ約47万件と約33万件であった。区分別にみると、広告と経営管理分野の商標の出願が最も多く、2014年のこの区分の出願が9.8%を占めた。続いて多いのが、被服業、科学用、撮影用、測量用機器、記録設備、コンピュータ及びソフトウェア等である。

 

2014年の商標ランキング

1.中国

2.アメリカ

3.OHIM

4.フランス

5.日本

出願件数

222,000

471,228

333,443

269,837

242,073

成長率

18.2%

6.7%

2.7%

-10%

16.9%

 

 意匠については、世界の意匠登録出願件数がこの20年で初めて8.1%減となった。中国の出願件数は56万件余りで、前年比14.4%減となったものの、世界トップを維持した。しかし、この中国の出願件数の減少が意匠全体の出願数減少を招いたと言える。2位と3位は欧州共同体商標意匠庁と韓国であった。

 

2014年の意匠

ランキング

1.中国

2.OHIM

3.韓国

4.ドイツ

5.トルコ

出願件数

564,555

98,273

68,441

61,054

48,799

成長率

-14.4%

1.3%

-2.3%

6.6%

-4.5%

 

 植物品種保護に関して、2014年の出願数は前年比3.3%増で過去最高を記録し、4年連続の成長となった。この種の出願は欧州植物品種庁(CPVO)の受理が最も多く、2位は中国、3位はアメリカであった。

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