2014年中国PCT出願の成長率がトップ

　WIPO（the World Intellectual Property Organization、世界知的所有権機関）が2015年3月19日に公布した資料によると、2014年度中国PCT（Patent Cooperation Treaty、特許協力条約）国際特許出願件数は2.5539万件に達し、2013年度に比べ、18.7％成長し、全世界でPCT出願の成長が一番速い国である。

　PCT出願件数が最も多い国はアメリカ、2014年度に6.1492万件、前年度に比べ、7.1％成長し、全世界PCT出願総数の28.7％を占め、次位は日本、出願件数は4.2459万件、前年度に比べ、3％減少し、全世界PCT出願総数の19.8％を占め、三位は中国、出願件数は2.5539万件、前年度に比べ、18.7％成長し、全世界PCT出願総数の11.9％を占める。

　出願する企業によるPCT出願件数から見ると、中国のHUAWEI TECHNOLOGIES CO., LTD.が2014年中3,442件のPCT出願をし、日本のPANASONIC CORPORATIONを越え、企業のPCT出願件数のトップになった。アメリカのQUALCOMM INCORPORATEDが次位、出願件数は2,409件で、中国のZTE CORPORATIONが三位、出願件数は2,179件。

　企業のPCT出願のトップ50のリストの中、中国のTENCENT、SHENZHEN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.；BOE TECHNOLOGY GROUP CO., LTD.、HUAWEI DEVICE CO., LTD.四社がそれぞれ17位、23位、34位と46位の順となっている。

　WIPOによると、PCT出願量の快速成長は知的財産権の重要性が益々認識されつつあり、知的財産権はまさにグローバルの周辺から中心に転向することを示している。一方、中国企業によるPCT出願の高速成長は中国は国際化に邁進する努力が顕著な前進を見せている。中国は全面的深化改革の実施により、知的財産権の絶えず進歩を遂げつつ、中国の企業をさらに世界経済に融合させている。