中国 国家工総局が2014年7月1日から「紅盾網剣特別行動」を実施
中国の国家工商総局は「工商市字〔2014〕116号」通知を公布し、2014年7月1日から「2014紅盾網剣特別行動」を実施することを発表した。今年度の行動の重点は「インターネットによる模倣粗悪品販売などの違法行為」の取締りにあり、インターネット取引の監視管理効果をより向上させ、インターネットによる模倣粗悪品の販売及び商標権の侵害行為を厳しく取り締まり、インターネット取引において大衆が関心を寄せる重要な問題を効果的に処理し、インターネット上の商品取引の監視管理を全面的に強化し、オンラインショッピングの環境を浄化し、消費者及び経営者の合法的な権益を保護することを目的として、工商総局は2014年7月1日から11月まで「2014紅盾網剣特別行動」を実施することを決定した。関連事項は以下の通りである。
一、業務原則
1. インターネット市場は中国経済の持続的で健全な発展と社会の調和、安定性を実現するための重要な手段であることを十分認識する。そのため、工商部門はインターネット市場の秩序を維持し、その健全な発展を促進する必要がある。
2. 紅盾網剣特別行動は、「規範と発展を共に重視する」、「改善と構築を共に推進する」という原則を堅持する。
(1)インターネット取引プラットフォーム、大型ショッピングサイト及び共同購入サイトを重点改善対象とする。
(2)電子製品、子供用品、自動車部品、衣類、化粧品及び農業資材などを重点監視管理商品とする。
(3)馳名商標、渉外商標、地理的表示を重点保護の対象とする。
(4)特別行動により、模倣粗悪品のインターネット販売及び商標専用権を侵害する違法、不正行為を取り締まる。法に基づき、模倣粗悪品のインターネット販売事件を取締り、公開し、違法、不正な運営を行うウェブサイトを閉鎖し、模倣粗悪な電子製品などの監視管理重点商品及び農業資材のインターネット販売を抑止し、インターネットの消費保護手段をよりスムーズにする。
(5)各級の工商部門は、インターネット商品取引秩序を更に規範化し、インターネットを利用した不正競争、マルチ商法、虚偽広告などの違法行為を厳しく取り締まる。
二、業務内容
1. インターネット運営主体資料を基礎とし、「正確に検索し、確実に探し出し、十分に調査できる」を目標とし、馳名商標、渉外商標、地理的表示を重点保護の対象とし、商標専用権の特別監視、管理に対する法執行及び消費者による通報状況の分析を通して、管轄区域内の重点管理監視商品をインターネット販売する運営者に対し検査を行い、この種の商品を販売するウェブサイト及び関連運営者を確定し、関連情報を確認し、さらにインターネット運営主体データベースを完成し、法に基づいて模倣粗悪品のインターネット販売の源を取り締まる。同時に、商標権利者との連絡を強化することで、模倣粗悪品を判別するという利点を発揮し、協力して模倣品取締りを行う。
2. 重点商品を押え、厳しく取り締まり、法に基づき調査、処分する。インターネット監視、管理プラットフォームにより、管轄区で電子製品など重点監視管理商品を販売するインターネット運営者を重点として、インターネット技術手段と特別検査とを組み合わせて、運営資格、運営商品、運営行為など全面検査を行い、重点的な監視管理活動を実施する。模倣粗悪品の販売及び商標専用権侵害の違法、不正行為を重点的に取り締まり、インターネット上で発見した場合、行為の発生源をつきとめ、実地取締りを行う。違法状況が深刻な場合には、通信管理部門と協力し違法サイトを閉鎖させ、ブラックリストに載せる。犯罪の疑いのある案件又は手がかりについては、速やかに公安機関に通報し、移送する。
3. 重点目標を確定し、改善と監視監督を強化する。管轄区域内のインターネット取引プラットフォーム、大型ショッピングサイト及び共同購入サイトを重点改善対象とし、インターネット上及び実地の検査頻度を高める。提携業者取引プラットフォームの運営資格を重点的に検査し、法的義務の適切な履行と十分な運営管理制度の制定について監督指導を行い、インターネット取引プラットフォーム内の運営に関し、商品販売者の資格審査及び実名登録について重点的に監視、管理し、運営者の発布する商品及びサービス情報を検査、監視し、運営者が販売する商品の検査及び品質管理制度を健全化し、違法な販売者を退出させるメカニズムを整備する。同時に提携業者取引プラットフォーム運営者に対し工商行政管理部門によるネット上違法運営行為に対する取締りに積極的に協力し、自己監視業務をしっかりと実行することを求める。
4. 社会の注目、関心事について、適時商品の抜取品質検査を実施する。消費者の強い要求及び特別監視、管理の法執行において発見した不合格商品について、商品の流通経路の追跡監視及び監視結果の総合利用を強化する。インターネット重点監視管理商品運営者の教育指導を強化し、運営者に厳格な仕入検査制度を確実に実施することを要求する。同時に管轄区と連合商品品質検査機構とが共同で適時抜取品質検査を実施し、抜取検査の中で、模倣粗悪品を発見した場合、実地検査、実地取締りを確実に行うとともに、効果的にリスクを防止するために速やかに消費者に警告を発布する。
三、業務要求
1. 組織リーダーを強化し、業務の実効性を確保する。各地の工商機関と2014紅盾網剣特別行動の組織リーダーは密接に協力し、各職能機構は、管轄区の特徴に基づいて、広く人材を動員し、特別行動実施方案を研究、制定する。
2. 事件の取締り力強化を社会に影響を与える程度にまで拡大する。特別行動重点について、事件の調査、処罰力を強化し、法律に基づいて厳しくできるだけ速やかに取り締まる。同時に各種伝播手段を十分に利用し、周知啓発を強化する。特に他地区に跨り、大規模で、社会に劣悪な影響を与える違法事件については、インターネット運営者を教育し、且つ注意を促し、公衆の参加度と消費者の偽物に対する識別能力を向上させる。
3. 技術保障を強化し、インターネット取引監視管理の法執行効果を向上させる。インターネット取引監視管理の情報化を進め、各地のインターネット取引監視管理プラットフォームのレベルアップ化と応用化を促し、早期警戒及び迅速に処置するメカニズムの整備を進め、監視、管理業務の自発性及び先見性を向上させる。
4. 監督検査を強化し、特別行動統括業務を実行する。各地方は任務、人員、時間及び効果の「四実現」を確保すると同時に、統計、分析及び総括業務を実行し、2014年12月15日以前に特別活動の統括報告、「2014紅盾網剣特別行動統計表」と、閉鎖したウェブサイドのリスト(具体的名称、URLを含む)及び3件以上の違法典型事例(処罰決定書を添付)を国家工商行政管理総局インターネット取引監視管理プラットフォームから市場規範管理司へ送付する必要がある。
【出典:国家工商行政管理総局商標局】
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