中国 専利代理職業責任保険を開始
2013年1月30日に中華全国弁理士協会、中国平安財産保険株式会社北京支社および北京中匯国際保険ブローカー有限会社が北京で《2013-2015年専利代理職業責任保険包括保険モデル項目に関する保険協議》を締結した。これにより中国は専利代理職業責任保険という新たな１ページを開いたことになる。今後中国の専利代理業務は、保険制度によってリスクが低下し、専利出願人は更に保障されることになり、この保険制度の確立は画期的で重要な意味を持つ。
保険協議の約定によると、専利代理職業責任包括保険モデルプロジェクトは「市場運営、協会推進、企業の自主性」の原則に照らし、中華全国弁理士協会が専利代理機関の保険加入の調整役を担い、専利代理機関は保険に加入するか否かを自由に選択することができる。また、中匯国際保険ブローカー有限会社が保険の仲介サービスを提供し、平安財産保険株式会社が保険契約を行う。
専利代理職業責任保険の保障範囲は、弁理士が職業上のミス又は過失により、依頼人（専利出願人）又は利害関係者に経済的な損失を負わせ、依頼人又は利害関係者が専利代理機関に対し損害賠償を請求した場合、法律により専利代理機関は賠償責任を負わなければならないが、最終的に保険者が賠償責任を負うものである。
保険料の計算方式については、中国国内の専利と渉外専利のそれぞれ予想される年度営業収入に保険料率をかけて算出する。国内専利の基準保険料率は1.3‰で、渉外専利の基準保険料率は2.5‰である。国内専利業務一件当たりの最高支払限度額は人民元（以下同じ）1,000万元で、累計での最高支払限度額は4,000万元である。渉外専利業務一件当たりの最高支払限度額は3,000万元で、累計での最高支払限度額は1億元に達する。
中華全国弁理士協会は、「『専利代理職業責任保険』制度ができたので、今後中華全国弁理士協会は、保険プロジェクトの宣伝に努めると同時に、専利代理機関に対し保険契約、保険加入を指導するため、中匯国際保険ブローカー有限会社に対し専利代理機関職業保険の実施普及計画の迅速な公開を求める。徐々に専利代理業のリスク保障体系を確立させ、また専利代理業のリスクヘッジ能力を高め、専利出願人／依頼人の合法的な権益の保護と専利代理業の健全なる発展を促進する。」と述べた。
（資料元：中華全国弁理士協会ウェブサイト
http://www.acpaa.cn/list_xhhd.asp?news_id=2863&catid=149）
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