中国の工商行政管理総局が認定する馳名商標(以下著名商標とする)は2300件余りに達するが、台湾企業はそのうち僅か11件であり、その主な原因は台湾企業が中国の著名商標審査の「内部規則」を理解していないからであり、それら規則は主に中国の商標評価審査委員会の内部が認定する準則であり、外部には公開されていない。
通常中国が著名商標を審査する場合、該商品の販売地域が10以上の省や市を含んでいるかを考慮するが、中国に進出したばかりの台湾企業にとっては、この「条件をクリアする」のは大変困難であるという。コツは、台湾企業が各地に支社を持つ必要はなく、現地の代理店と協力して「ブランド(看板)」を設立することもできるので、代理あるいは販売行為に従事すれば、商標使用の基準に合致さえすれば、販売社数に含むことが可能である。また、台湾企業は著名商標の証拠資料を準備する際、生産数量、販売額、市場占領率、利潤、納税状況などの「経済指標」または「業界ランキング」を提供しなければならず、これらの統計資料の準備を強化すれば、著名商標として認定される確立が高くなるチャンスが増える。
中国著名商標審査「潜在規則」
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1.
認定方法
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●著名商標の認定および商標の取り下げ又は使用禁止は、
別々に処理しても良い。
●著名商標認定に関する案件は早期に審理できる。
●中国で長期にわたって使用され、市場で有名な国外商標は、出願人の挙証責任を軽減できる。
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2.
商標取り消し
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●未登録商標の場合:係争商標の取り消し申し立て前、使用期間が満5年を経過していなければならない。
●登録済み商標の場合:係争商標の取り消し申し立て前、使用期間が満2年を経過していなければならない。
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3.
証拠材料
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争議商標登録日前の材料が比較的好ましい。
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4.
販売範囲
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商品販売の地域は10以上の省、自治区、または直轄市を含む。
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5.
業界ランク
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提供商品数量、販売額、または市場占領率などのランキングの状況を提供し、順位は明確な年度成績を示し、具体的な証明をする機構の名称も必要である。
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6.
経済指標
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出願人の生産数量、生産値、販売収入、利潤、納税額等、専門的に監査し会計監査報告又は税務機関の証明を添付すること。
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