ブログ上の音楽に「四不一沒有」の呼びかけ
台湾では、インターネット上に個人のサイトを持ち、そこに個人の日記などを公開する行為、つまりブログが流行しているが、そうした個人サイトでも、自分のブログを差別化しようと、バックグラウンドミュージックを使用するブロガーが多い。しかし、場合によっては、それが音楽著作権を侵害する犯罪行為になりうる。 台湾インターネット協会は、15のネットプロバイダーおよび知的財産局と賛同し、「四不一沒有」(四つのノーと一つのなし)を訴えた。つまり、ブログ開設者は、インターネット上で、 1. 分別なく無料の音楽や映画をダウンロードしないこと 2. 他人の文章、音楽、映画、およびソフトなど分別なく他の者に譲らないこと 3. 他人の文章や写真を分別なく貼り付けたり、他の者に渡さないこと 4. 他人の歌曲や音楽を分別なくブログ上で使用しない 5. 合法的な手段で授権を有していない著作をネット上で販売しない という5つの原則を厳守するよう呼びかけた。 知的財産権保護の警察チームの統計によると、今年1月から6月までの著作権侵害事件1082件に対し、その86%にあたる事件がインターネット上での侵害であるという。そのうちネットオークションでの模倣品、海賊版CDの販売が大半を占めるが、ブログ上での侵害事件もすでにその一割を占めている。 該チームの指摘によると、近年の国内知的財産権侵害事件のうち、ネット上の事件が増加の傾向にあり、ネット上での知的財産権侵害事件数は今年度前半期の40%以上も増加している。また、ヤフーなど大手のプロバイダーを利用してブログを開設する者による犯罪が特に目立つが、大手プロバイダーは、この反論として、使用者が多いため犯罪ケースも多いと主張する。こうした状況を踏まえ、大手プロバイダーは、著作権保護活動を強化し、著作権人がブログやオークション上で著作権や商法を侵害されていると証拠を挙げて訴えた場合、そうした商品、写真、および文章などを直ちに、削除するよう配慮している。 業者の意見では、ブログ上で「いい音楽を友達と分かち合いたい」という軽い気持ちで音楽の伝送をしている者が多数で、こうした行為が著作権を侵害していることをまったく理解しておらず、一般人は知的財産権に対し無知である。ネット協会は、今回の「四不一沒有」で、ブログ開設者たちが自身の行為に責任を持つよう喚起する構えだ。