台湾 知的財産局が2021年度の商標登録出願の受理概況を発表
【出典:知的財産局ウェブサイト】
台湾知的財産局が2022年2月15日に発表した2021年度の商標登録出願の受理概況によると、商標登録出願件数は95,917件に達して、前年比2%増加し、経済部知的財産局が1999年に設立されて以来の最高記録を更新した。その主因は、台湾人による登録出願件数(73,374件)と外国人による登録出願件数(22,543件)が、それぞれ2%と3%増加したことにある。(図1)
商標登録出願の上位5位の国家(地域)では、中国が4,929件(前年比8%増加)の出願件数でトップになった。米国が、4,032件(前年比6%増加)で日本(3,437件、前年比14%減少)を追い越して2位に上昇し、韓国及び香港が、それぞれ第4位、第5位と続いた。(図2)
商標登録出願の区分別上位5位をみると、台湾の出願人では、第35類の広告、事業の管理などの役務での出願が最も多く前年比13%増加した。台湾の法人では、食品流通業界の大手である統一企業(Uni-President Enterprises Corporation)がトップになり、全家便利商店(ファミリーマート)及び食品製造業者である金車公司(King Car Industrial Co., Ltd)がそれぞれ第2位、第3位と続いた。外国の出願人では、第9類のコンピュータ及び科学技術製品などでの出願が最も多く、5位にランクインした第42類(科学的及び技術的役務)の年間成長率が20%にも達した。外国の法人では、香港企業である兔女孩有限公司(BUNNY GIRL LIMITED)が1位になり、中国のスマートフォン大手である小米科技(シャオミ)、化粧品の日本国内シェア第1位である資生堂が、それぞれ第2位、第3位と続いた。
審査実績については、知的財産局は商標審査に全力で取り組み、積極的に時間効率を管理しており、それによって商標の平均審査終結期間が2009年以来最短の6.2ヶ月に短縮され、商標審査待ち件数は5万件を維持し、企業が早く権利を取得して適時に産業配置を実行するのに役立っている。(図3)
|