中国
意匠権の評価報告書の請求数が3万件に
【出典:中国知識産権報】
中国国家知識産権局の統計によると、2017年9月4日現在、中国の意匠権の評価報告書の請求数が累計3万件に達した。意匠権の評価報告書の請求数は、「1万件」に達するのに5年かかったが、累計「2万件」に達するのに1年2ヶ月、累計「3万件」に達するのにわずか10ヶ月しかかからなかった。
中国で意匠権の評価報告書制度が実施されてから、国家知識産権局は宣伝指導、調査研究や交流座談会などを通して、イノベーション主体及びサービス機関に対して、その制度を広く宣伝してきた。国家知識産権局の意匠審査部門もこの評価報告書を重要視しており、実施効果の評価、社会的なフィードバックの分析を行うことで、絶えず評価報告書の審査基準を改善し、審査の品質を全面的に向上させてきた。
3万件の評価報告書には、『国際意匠分類表』中の197のサブクラスのものが含まれており、214のサブクラスの大部分の分野、つまり約92.1%の分野について評価報告書が作成されたことになる。そのうち、請求数が多い分野は、かばん類製品、照明用機器、磁器・ガラス製品・皿及び類するその他の物品、がん具類製品、家具類製品、化粧用品及び美容類製品及び写真用・映画用機器などの日用品などである。どの分類も単独で1000件を超えており、意匠の各分野の出願数とも一致していて、国家知識産権局が創立した迅速権利保護センターが関わる分野と基本的に一致している。中国の意匠権評価報書告制度は、意匠の方式審査制度を効果的に補完しており、インターネット上の権利保護、税関申告、権利侵害訴訟において、評価報告書の役割が益々重要となっている。 |