知的財産裁判所　オンライン提訴システムを始動

知的財産裁判所は、2015年7月20日に「知的財産行政訴訟事件の電子訴訟システム（オンライン提訴システム）」を始動させた。これは台湾で初めて始動するオンライン提訴システムの裁判所であり、今後、弁護士、専利師(弁理士)、専利代理人及び行政機関はオンラインで知的財産に関する行政訴訟の提訴、書状の送付及び受取などの行為を行うことができ、より便利になる。

提訴状及び訴訟文書の手交や郵送などといった伝統的な方法と比べて、オンライン提訴システムは現代の情報テクノロジーを利用して、専用のポータルサイトから当事者がオンライン提訴システムにより提訴、答弁、書状の補充、電子ファイルの送付、上訴、抗告などを行うとともに、オンラインで裁判に係る手数料を納付することができ、当事者にとってより便利になるだけでなく、裁判所の事件管理システム自動化の機能も高めることができる。

　司法院は、国家全体の競争力を高め、訴訟の全面的電子化の目標を達成するために、既に2014年にオンライン訴訟システムの設置を完了している。オンライン訴訟システムの運用を推進するために、知的財産裁判所は2015年1月に内部で推進チームを設立し、積極的に外部の関連する行政機関部会の調整会に参加したり、司法院内で教育訓練を行ったりしたほかに、4月13日と6月25日に「オンライン提訴システムの対外推進連絡会議」を開催し、司法院行政訴訟及び懲戒庁、情報課、知的財産裁判所、経済部知的財産局及び多くの専利及び法律事務所などを招いて、オンライン提訴システムの操作手順及び機能を紹介し、シミュレーションで適時操作説明を行うとともに、参加者がオンラインで実際に操作した。意見交換を行ったり、実務運用の提案をフィードバックさせることで、参加者のシステムの運用に対する理解をより深めることができた。