中国国家工商総局 2017年の
商標出願総数が500万件に達すると予測
【出典:中国新聞網】
2017年9月2日に開催された2017中国国際商標ブランドフェスティバルのサミットフォーラムの資料によると、2017年上半期、中国の商標出願数は227万件で、前年度の同時期に比べ30.81%成長しており、2017年の商標出願総数は500万件に達する見通しとなった。
今回のサミットフォーラムのテーマは、「商標ブランドの保護、イノベーションの発展成果の共有」である。中国国家工商総局副局長は席上で、「中国政府は商標ブランドに係る業務を非常に重視して、財産権の保護を強化する。特に知的財産権の保護は良い環境づくりの重要な要素である」と述べた。
近年、中国工商及び市場監督管理部門は商事制度改革を機に、商標改革の促進を徹底し、知的財産権の保護を強化し、社会全体の商標ブランド意識を絶えずに向上させることによって、商標出願数が迅速に成長した。「十一五」計画期間中の商標出願数は年平均19%成長し、「十二五」計画期間中の成長率は24%で、「十三五」計画期間中では最初の2年間で成長率が30%に達した。2017年上半期の商標出願数は227万件で、前年度の同時期に比べ30.81%成長した。2017年6月までで、中国の有効登録商標件数は5,345万件に達し、平均して7つの市場主体につき1つの登録商標を有することになる。
2005年から、中国はずっとマドリッド協定議定書加盟国で一位を占めており、マドリッド協定議定書に基づく国際出願は計22,314件である。中国企業のブランド国際化は加速し続けており、海外商標登録出願数も急速に成長している。統計資料によると、中国企業の世界各国への商標出願総数は既に累計30万件を超えている。
中国は絶えず商標保護を強化しており、2016年、中国全国工商及び市場監督管理部門は各種商標違法案件2.8万件を調査・処理した。被害額は3.5億人民元で、2017年上半期に調査・処理した商標違法案件は1.3万件で、被害額は1.4億人民元であった。
中国工商総局は、「今後も商品ブランドの管理体制の改革を強化し続け、商標登録全過程の電子化を促進及び完備し続け、商標ブランドの保護を強化し続ける。商標ブランドの国際化を加速させ、更に関連の国家商標部門及び世界知的所有権機関との協力を強化し、積極的に多国間、二国間の、商標分野の規則に関する交渉に参加して、中国企業の商標の海外の権利確認及び中国ブランドの国際化のために、より公平な国際ビジネス環境を構築する」と述べた。 |