事務所情報 | 出版物品 | 2002年11月
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著作権の保護延長に関し、米国最高裁判所の裁判官が憲法解釈を行う

米国最高裁判所は9日、著作権保護をさらに20年延長することが憲法違反になるかどうか弁論を開始した。

問題の焦点は1998年に国会を通過したボノ著作権保護期間延長法である。この法案はアーティストおよび企業が保有する作品の独占期間を20年延長することとなるため、初期のディズニー映画からスコット(Scott Fitzgerld)の小説にいたるまで、非常に多くの著名作品が公共に公開できなくなる。これは娯楽業に対し数十億米ドルの利益に影響を与える。

最高裁判所が討論している問題のポイントは、国会が著作権保護の期限を決定することは憲法が与える権限を超越しているのではないかということである。

最高裁判所に憲法解釈を提出したスタンフォード大学のレーシン法学教授は「国会が再び保護期限を延長するなら、制限が設けられていないに等しい」と述べた。

そして著作権保護を延長することは、憲法第一修正案が規定する言論の自由権に対して違反を構成することになるとレーシン教授は述べた。

米国で初めての聯邦著作権法は1790年に制定され、著作権保護期限は14年で、延長は14年と規定された。著作権保護の期限は長年にわたり度々延長され、1976年になると作家の著作権保護期限は著作権者の死後50年、企業が保有する作品は75年まで延長された。

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Connor最高裁裁判官も国会は権限を越えていると認識しているようである。しかしながら名義上、著作権保護には期限が必要であると同女史は述べた。Scalia最高裁裁判官は「もし著作権保護法の意図がアーティストの新しい作品の創出にあるのなら、70年前に生まれた作品はその中に含むべきでない」と述べた。

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