事務所情報 | 出版物品 | 2002年11月
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大型TFT-LCDの生産値で台湾が世界第2位に

台湾の工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute)・産業経済と情報のサービスセンターは、台湾のTFT-LCD液晶表示産業を分析した際、2002年台湾メーカは大型TFT-LCDパネルの出荷および生産値で日本を抜いて2位になるとともに、供給と需要のバランスが崩れるため価格が持続して上がり、15インチパネルは第4四半期に1枚当たり265米ドルから270米ドルになることが期待されると発表した。そして工業技術研究院は価格が高い液晶テレビなどの産品に向けた発展を目指すよう提言している。

工業技術研究院・産業経済と情報のサービスセンター(Industrial Economics and Knowledge Center)の表示器産業研究部の陳茂成部長は次のように述べた。今年の大型TFT-LCDの生産量は42.8%の成長、生産値は56%の成長が期待されるが、そのうち液晶スクリーンの比率は最高で、液晶産品に占める割合が48.6%、次いでノートブック型パソコンが45.1%を占め、液晶テレビなどその他の産品は4.1%を占めた。コンピュータ液晶スクリーンの需要は持続して成長しているため、その全体に占める割合は53%まで拡大すると予想されている。

台湾メーカの生産力および技術の持続成長の下、今年のTFT-LCDメーカのトップ5のランキングには既に変化が起きている。トップ3のメーカは相変わらず韓国のLG-Philips、サムソンそして台湾の友達光電(Au Optronics)であるが、4位からは日本の日立とシャープ(Sharp)が奇美電子(Chi Mei Optoelectronics)と中華映管(Chunghwa Picture Tubes)に取って代わられた。台湾は大型TFT-LCDパネルの生産量で、世界シェアが去年の26.1%から38.3%へ成長し、出荷および生産値で日本を抜いて世界で第2位になることが期待されていると陳茂成氏は指摘した。

陳茂成氏は世界主要メーカの投資動向を分析した際、次のことに気がついた。日本メーカのサンヨー、シャープ、東芝、松下そして韓国のサムソン、LG-Philipsなどの大型メーカは次々とプラズマテレビ、TFT-LCD液晶テレビ、有機ELDの技術など次世代の平面型表示器を準備している。欧米国家は材料、製造工程の開発などの基礎研究に重点を置いて、中国大陸は情報産業の発展およびデジタルテレビの推進に重点を置いて、外国投資を引き付けている。

さらに陳茂成氏は次のように提言する。単純なTFT LCD液晶モニターの価格が来年から下がり始めてから、台湾メーカは積極的に高価格の新しい市場を開拓するとともに、大手メーカのルート、日本の技術協力、そして中国大陸の生産優位性と市場を積極的に結合するべきであり、また継続して第5TFT-LCD、高純益のパソコンとテレビ産品へ投資をおこない、さらには法人協議機構を構築して将来に対する特許を取得しておかなければならない。また、海外の専門家、産学連合を有効に応用することにより初めて国際競争力を維持することができると述べた。

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