違法コピー率の減少幅が世界一の台湾  
 
コンピュータ・ソフトウェアの権利保護団体、ビジネス・  
 
ソフトウェア・アライアンス  
 
(Business Software Alliance、以下BSA)  
 
は6月3日、全世界および各国・地域における2002年1月~12月  
 
のコンピュータ・ソフトウェアの違法コピーに関する調査  
 
結果を発表した。2002年の台湾の違法コピー率は43%と、前年  
 
の53%から10ポイント低下し、世界で最も高い低下率であった。  
 
BSAは「去年の効果的な違法コピー取締りと長期的な知的財  
 
産権の保護教育が、去年の違法コピー率を大幅に低下させた主  
 
な原因である」と指摘する。  
 
いわゆる違法コピー率とはサンプル抽出調査を行い、平均100件  
 
毎の知的財産権商品中の違法コピー商品の数字を指す。  
 
違法コピー率が大幅に改善された結果、アジア地域(ニュージ  
 
ーランド、オーストラリアを除く)において、台湾の違法コピ  
 
ー率は日本の35%に続いて2番目に低くなった。ちなみに、中国  
 
の違法コピー率は92%にも達している。  
 
世界各国の違法コピー率において、台湾は前年の38位から26位へ  
 
一挙に改善され、その改善幅は非常に大きかった。しかし、この  
 
順位は1996年以前の水準に戻っただけであり、台湾は依然継続して  
 
努力しなければならない。  
 
BSAは世界規模の組織であり、台湾にもその支部がある。 
 
BSAでは「去年、アジア太平洋地域全体の違法コピー率が55%と 
 
、前年より1%増加し、その損害額は47億2,000万米ドルから 
 
54億8,000万米ドルへと増加した。またアジア太平洋地域は違法 
 
コピーによる経済損失が世界最大の地域でもある」と指摘する。   |