当所パートナー陳瑞媛女史(米国ニューヨーク州弁護士)が
中国は2008年度より新たに台湾住民に対し司法試験の扉を開けた。昨(2008)年度には台湾からの申し込み者が800名を越え、実際試験を受けた人は約600名、合格率は5%弱。今(2009)年度には昨年度の申し込み者人数と大体同じ。試験は2009年9月19日、20日に行われました。台湾からの実際受験生が530余名、合格者が55名か56名、合格率が10%強。
因みに、中国の司法試験は二日間に分けて行われます。試験に四巻(四つの部分)に分けられます。巻一から巻三まではそれぞれ単選及び複選の問題100題、巻四は略答題及び論述題。内容としては法理学、中国法制史、憲法、経済法、国際法、国際私法、国際経済法、司法制度及び法律職業道徳、刑法、刑事訴訟法、行政法及び行政訴訟法、民法、商法、民事訴訟法(仲裁制度を含み)を含む。
台湾受験生が合格した後、中国大陸の弁護士事務所で一年の見習を終えた後、中華人民共和国司法部から法律職業資格を授与されるとともに法律職業資格証書を発行されます。
ついでに、陳瑞媛女史は2008年1月に米国のフランクリン・ピアース・ローセンター(Franklin Pierce Law Center)のLLM in IP修士号を取得し、2008年5月に米国ニューヨーク州の弁護士試験に合格し、直ちに台湾に戻り弊所に復帰して続けてIP分野にてサービスを提供しています。同氏の専門は商標出願・争議事件並びに侵害訴訟など。
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