台湾　知的財産局が2022年上半期の商標登録出願動向を発表

【出典：知的財産局ウェブサイト】

台湾知的財産局が2022年7月26日に発表した2022年上半期（1月～6月）の知的財産権動向によると、商標登録出願の受理件数は46,578件で、前年同期より0.4％増と僅かに成長したことが分かった。そのうち、台湾人による出願件数が、36,449件で前年同期に比べ4％増だったのに対し、外国人による出願件数は、10,129件で前年同期より11％減少した。特に、台湾人による商標登録の出願件数は、全体の78％を占め、前年同期に比べ2％成長し、台湾人による商標登録出願件数及び全体に占める割合も、この2年間共にプラス成長となった。

台湾人による商標登録出願では、上位10位全てがプラス成長を見せた。そのうち、食品流通業界の大手である統一企業（Uni-President Enterprises Corporation）が、登録出願件数548件、294％増で驚くほどの成長率を達成し、トップを維持した。上位5位の商標登録出願を区分別でみると、台湾人では、第35類の広告、事業の管理及び小売り又は卸売の役務での出願が7,378件で最も多く、第30類のコーヒー、お茶及びペストリーなどでの出願が67％増で最も高い成長率を見せた。

一方、外国人による商標登録出願では、全体的に言えば、出願件数が減少したが、上位10位のうち、第6位の日本三大化粧品メーカーの一つである資生堂のみが、マイナス成長（34件、-45％）となり、中国の広東竜順国際物流有限公司（Guangdong Longshun International Logistics Co., Ltd）が、出願件数85件で1位となった。上位5位の商標登録出願を区分別でみると、第9類のコンピュータ及び科学技術製品などでの出願が2,329件で最も多く、それに続く第35類の広告、事業の管理及び小売り又は卸売の役務での出願は、1,398件で前年同期に比べ-4％の小幅なマイナス成長となった。

台湾人の上位3位の産業別の商標登録出願をみると、「農業食材」産業の出願件数が13,240件で、トップを維持しただけでなく2年連続のプラス成長となり、「商業金融」産業、「健康医療」産業の出願件数が、それぞれ8,178件、6,648件で第2位、第3位となった。外国人では、「技術研究」産業の出願件数が最も多く3,964件あり、2年連続で安定した成長を見せ、「健康医療」産業の出願件数が2,843件で、それに続いた。